過払いの考え方

学生ローンで苦労した原因は、初めて学生ローンに申し込みをした頃、どこも借りられる会社がなく、唯一借りられたのが学生ローンだった。
以外にアッサリと借りる事ができ、今まで苦労してきた事がアホらしく思えるほどだった。
そこは、やはり学生専門とそうでない会社との違いなのだろう。

あまりにもスムーズに借りれた事や、いきなり30万円の利用限度枠がついた事で、いつでも借りれるという思いが根付いてしまった。
1社の枠を潰すと、さらにもう1社、これもすんなり利用限度額30万円がついた。
さすがに3社目はムリだろうと思っていたが、30万円は無理だったが、20万円の枠がついた。
合計で80万円枠となり、金がなくなるとすぐに借りてしまうクセが身についてしまった。

現在の法律では、年収の3分の1までしか借りられないという法律があるので、もしその法律が当時もあったら間違いなく借りる事はできなかった。
私が借りた時代は金利も高かったので、多少貸し倒れリスクが高いお客でも、消費者金融はバンバン融資をしまっくっていた時代なのだ。
そのおかげで貸金業界は莫大な利益をあげ、中でも現在は過払い金返還請求で倒産に追い込まれてしまった武富士は、凄まじい勢いで売り上げを伸ばし、店舗を拡大し、上場するにまで至る急成長を成し遂げた。
一時流行となった武富士ダンサーズのテレビコマーシャルは、今でも鮮明に覚えている。

しかし、その爆益をあげた昔の高金利が、後に自分の首を絞める事になろうとは、よもや想像もしなかっただろう。
武富士などは何十年もの長きに渡る顧客が多く、過払い金が多く発生しやすい土台が、知らず知らず蓄積されていってしまったのである。
貸金業界はこぞって大打撃を受けたが、学生ローンはそれほどダメージは少なかったのだろうと思う。
なぜなら、学生ローンは利用期間が短く、貸付金額もせいぜい30万円がいいところだからだ。
大手とは過払い潜在顧客の数と質が全く違うのだ。

自分が昔、学生ローンで借りていた事を友人に話すと、過払いはしないのか?と、よく聞かれる。
確かに過払い請求をすれば数十万円戻ると思うのだが、借りた当時は納得して借りたわけだし、違法な利息でもないわけだから、するつもりはない。
貸金業法も多少知っている自分としては、過払いはどうも腑に落ちないのだ。
少し前にアパートの更新料が違法だとして、第二の過払いになる危険性があったが、アレもどう考えてもおかしい。
更新料がダメなら、家賃を高くするしかない。
契約時に納得して契約をしたはずなのに、どうしてこんなバカげた話が出てくるのかと不思議で仕方がない。
弁護○士や司○書士は、貸金業の過払いで人員を増やしてしまった。
しかし、年月の経過とともに過払い請求の相談件数は軒並み下落し、次のネタを探さなければ経営の維持ができない。
こんな自分たちの都合で形振り構わずバカげた話を持ち出す日本の法曹界は、どうなっているのかと思ってしまう。
なさけなくて仕方がない。

自分がもし、今後弁○士の助けを必要とした時は、過払いを扱わなかった弁○士に依頼したいとさえ思う。
少なくとも自分の信条を持った弁○士だと思われるので、信頼はおけるだろう。